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電動剪定鋏の使い方

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(1)剪定鋏のしくみ

剪定鋏のしくみ

 エレテカ電動剪定はさみELP3,10,14シリーズは電動式ですが、動力を使わない手動の剪定鋏と同じで、紙や布を切る鋏とは少し違う特長があるのです。その辺りから少し一緒に見て行きましょう。

 まず刃の名前です。普通に持った状態で上にくるのが切り刃、下にあるのが受け刃です。そしてどちらの刃も曲線になっています。実際に動かして横から刃を見るとよく分かりますが、切り刃は受け刃に対して、前に進むように引き切ってゆく構造になっています。

 また受け刃の曲線は、枝を逃がさない役割も持っています。受け刃がまっすぐだったら、枝がスルリとすべってゆくことでしょうね。

 このように剪定鋏は特徴的な刃のおかげでとてもよく切れるのですが、ただ単に裁ち切っているのではないために、正しい使い方をしないと切れ味が悪くなったり刃を傷めたり、最悪の場合は刃が欠けることになってしまいます。それでは、どう使うと良いのかを、次からみてゆきましょう。


(2)刃のあて方

刃のあて方

 まず、切り刃側に「残したい方」を、逆の受け刃側に「切り落としたい方」がくるようにしましょう。「切り刃側に木の幹」と覚えるとよいでしょう。逆にしても切れ味そのものは変わりませんが、切り刃側が残したい方になるやり方なら、残した枝の切断面が切り落とした側の切断面に比べて綺麗になっていて、病気の予防に効果があります。

 次に一番重要なのは、枝に対する刃のあて方です。切りたい枝に対して刈刃を傾けないようにあてましょう。そうすることによって刃に無理な力がかかって損傷するのが防げます。

 また、切れにくい場合には、切り落としたい側の枝を少し下に下げると、切り口が開いて切れやすくなります。しかし逆に切り落とす側の枝を上に押し上げてしまうと切り口が閉まり、それが刃を押さえつける抵抗になって切れにくくなりますから注意しましょう。


(3)間違った刃のあて方の例

 下の二つの例のように、枝に対して傾いた状態で刃をあてると、剪定鋏の性能が十分発揮できませんから、枝に対しては刈刃を傾けないように注意しましょう。

間違った刃のあて方の例その1

この例のように、切り刃がこの写真で左側(枝を切り落とす方)に傾くと、切り刃と受け刃が開く方向に力がかかり、切れ味が悪くなります。

間違った刃のあて方の例その2

 またこのように、切り刃がこの写真で右側(枝を残す方)に傾くと、切り刃と受け刃が、強く当たる方向に力がかかり、刃が欠ける恐れがあります。


 いま見て頂いたように、剪定鋏の刃は複雑な動きをしますから、ちょっとした使い方で切れ味と耐久性が変わってしまいます。ここに書かれているような事はちょっとしたことですが、切れ味を長く保つために参考になるかと思います。

 どうぞ、エレテカ電動剪定鋏で楽しいガーデニングの一時をお過ごしくださいませ。